平成20年度 1級造園施工管理技術検定試験  午前問題(問題A) Page1

※ 問題はすべて必須ですから、36問題全部を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 我が国の公園制度に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 明治6年の公園開設に関する太政官布達が、我が国の近代的な公園制度の出発点となった。
2 明治21 年に東京市区改正条例が制定され、新宿御苑等の公園が整備された。
3 昭和6年に国立公園法が制定され、瀬戸内海国立公園等が指定された。
4 昭和31 年に都市公園法が制定され、公園管理の法制度が確立した。

解答と解説: 

答え--- 2
明治21年に東京市区改正条例が制定は正しいが、新宿御苑が一般公開されたのは戦後のことであり、東京市区改正条例とは関係ない。


No 2 土壌に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 バーミキュライトは、ひる石が原料であり、土壌の保肥力や透水性の改善に効果がある。
2 土壌中では窒素の大部分が無機物で存在するため、植物は直接利用吸収できず、微生物等の働きによって有機化されて利用吸収される。
3 吸湿水は重力水が抜けた後の土壌粒子に吸着し保持されたものであり、一般に、植物には利用吸収されにくい土壌水分である。
4 土壌中の空気の組成は、大気に比べて炭酸ガスの割合が多く酸素の割合が少なくなる傾向があり、濃度の均一性が低い。

解答と解説: 

答え--- 2
窒素は植物が直接吸収できる栄養素である。

No 3 土壌に関する次の記述の正誤の組合せとして、適当なものはどれか。
(イ) 土壌は、固相、液相、気相の三相からなり、三相分布は、植物根の伸長の難易や、根への酸素供給あるいは水分や養分の保持などに関係を持つ土壌の重要な性質である。
(ロ) 土壌は、砂、シルト、粘土の割合で示される土性によって類別され、土性は、土壌の生成過程を反映した最も基本的な性質であり、土壌の物理性を支配するとともに、化学性や生物性とも密接な関連を持つ土壌の重要な性質である。
(イ) (ロ)
(1) --
(2) --
(3) --
(4) --

解答と解説: 

答え--- 1
どちらの記述も正しい。

No 4 FAO(国際連合食糧農業機関)による土壌層位に関する次の(イ)〜(ハ)の記述のうち、適当なものをすべて示したものはどれか。
(イ) 落葉、落枝あるいは草本植物遺体などが、未分解若しくは部分的に分解された有機物として堆積した層位をO層という。
(ロ) 腐植に富み、粒状構造が発達し、土壌動物や微生物等の生物の活動が活発な暗色を呈した層位をA層という。
(ハ) A層などから溶脱された鉄、アルミニウム、粘土などの物質が集積し、土壌材料(母材)が風化、変質した赤褐色、褐色等を呈した層位をB層という。
(1) (イ)
(2) (イ)、(ハ)
(3) (ロ)、(ハ)
(4) (イ)、(ロ)、(ハ)

解答と解説: 

答え--- 4
すべて正しい記述である。

No 5 次の(イ)〜(ニ)のうち、植物の虫害に関する記述として、適当なものの個数はどれか。
(イ) スジキリヨトウの成虫は、芝の茎葉を食害する。
(ロ) サンゴジュハムシは、サンゴジュ、ガマズミなどの葉の汁液を吸収する。
(ハ) アメリカシロヒトリの幼虫は、雑食性でスズカケノキ、ポプラなどの葉を食害する。
(ニ) マツノマダラカミキリは、マツノザイセンチュウを媒介し、マツ枯れを引き起こす。
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個

解答と解説: 

答え--- 2
マツノマダラカミキリはマツ材線虫病を媒介する。-正しい
アメリカシロヒトリの幼虫は、雑食性で、問題文の他サクラ、ヤナギ、カキ、コナラ、リンゴなどたくさんの種類の樹木を食べる。
サンゴジュハムシは、葉を食べる。-誤り
スジキリヨトウの幼虫が芝の茎葉を食べる。-誤り。
(ハ)(ニ)が正解

No 6 「地域」と「一般的に使用される造園樹木」の組合せとして、適当でないものはどれか。
(地域) (一般的に使用される造園樹木)
(1) 北海道 --- ナナカマド、モッコク
(2) 四国 --- クスノキ、クロマツ
(3) 九州 --- カイズカイブキ、クロガネモチ
(4) 沖縄 --- アメリカデイゴ、ソテツ

解答と解説: 

答え--- 1
ナナカマドは北海道の街路樹など広く使われるが、モッコクは千葉県以西の温暖な地域にに生育するものである。

No 7 花壇に用いられる植物に関する組合せのうち、適当でないものはどれか。
1
宿根草         インパチェンス、シバザクラ、ニチニチソウ
2
秋播き一年草     キンギョソウ、キンセンカ、パンジー
3
春播き一年草     ケイトウ、ジニア、マツバボタン
4
球根類         カンナ、チューリップ、フリージア

解答と解説: 

答え--- 1
ニチニチソウは春播き一年草である。

No 8 芝草の特性に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 改良バーミューダグラス(ティフトン)は、種子繁殖であり、西洋芝の中では特に低温でもよく生育し、生長力が旺盛なため、短期間で芝地を造成することができるので、公園の広場などに用いられる。
2 ベントグラス類は、冷涼な地方での代表的な芝草で、緻密な芝生であることからゴルフ場のグリーンなどに用いられる。
3 フェスキュー類は、環境適応力が極めて優れている芝草で、粗く株立ちする性質もあるので、他の芝草と混播して利用され、法面や海岸埋立地などの緑化に用いられる。
4 イタリアンライグラスは、発芽性がよく、越年した翌夏には消失するため、夏芝が枯れる冬の間の緑を保つためのオーバーシード用などに用いられる。

解答と解説: 

答え--- 1
改良バーミューダグラスは、種子繁殖もあるが、栄養繁殖でも繁殖する。育つ時期は夏期であり、霜や低温にも耐えるが低温では育成はしない。


No 9 造園樹木の性質に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 クロマツ、トベラ、ハマヒサカキは耐潮性が強い。
2 ケヤキ、サンゴジュ、ラクウショウは乾燥に耐える。
3 アベリア、ウバメガシ、カナメモチは萌芽力があり、刈込みに耐える。
4 アオキ、カクレミノ、テイカカズラは日陰に耐える。

解答と解説: 

答え--- 2
ラクウショウは湿潤地を好み、乾燥に弱い。

No10 石材に関する次の記述の正誤の組合せとして、適当なものはどれか。
(イ) 「節理」とは、変成岩や堆積岩が一定方向に層状に重なり合う岩石の配列のことをいう。
(ロ) 「野面」とは、石の表面が長年月の風化、浸食作用を受けてざらざらになったものをいう。
(イ) (ロ)
(1) --
(2) --
(3) --
(4) --

解答と解説: 

答え--- 3
節理は層状に重なり合うが誤り。 野面の記述は正しい。

No11 木材の性質に関する次の記述の正誤の組合せとして、適当なものはどれか。
(イ) 木材は、繊維に平行方向の圧縮力に対して弱く、繊維に直角方向の圧縮力に対して強い。
(ロ) 木材は、まさ目材と板目材があり、まさ目材は板目材に比べて伸縮が一様で不規則な変形をしない。
(イ) (ロ)
(1) --
(2) --
(3) --
(4) --

解答と解説: 

答え--- 3
繊維に平行方向の圧縮力に対して弱いが誤り。まさ目、板目の記述は正しい。

No12 造園樹木の植付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 根巻きのために使用されているワラや縄などは、根鉢を崩さないように丁寧に取り除くか、切って緩めておく。
2 根が地中の湿気を嫌うマツ類等を植え込む場合に用いられる土極め法では、植付け後の水鉢は切らない。
3 落葉広葉樹の植付け時期は、植物の生長が止まる厳冬期を除く休眠期から春期萌芽前までがよく、一般に春期萌芽前が最もよい。
4 植え穴の底には、樹木の枝の向きや幹の傾き、さらに根入れ深さの調節を容易にするため、よく砕いた床土を中高に敷く。

解答と解説: 

答え--- 2
土極め法でも水鉢は切る。


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