平成25年度 1級造園施工管理技術検定試験  実地試験

※ 問題番号No.1〜No.14 までの14 問題は必須問題です。全問題を解答してください。
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※ 問題1及び問題2は必須問題ですから、必ず解答してください。
No 1 あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」又は「品質管理」上の課題があった1つの工事を選び、その工事に関する以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)
解答は、解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。
(1) 工事名
(2) 工事の内容
  (1)の工事について、以下の1 〜5 について明確に記述しなさい。
1. 施工場所
2.
(ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名
(イ) この工事におけるあなたの所属する会社等の契約上の立場を,解答欄の〔〕内の該当するものに○を付けなさい。
「その他」にを付けた場合は( )に契約上の立場を記述
しなさい。


3. 工 期
4. 工事金額又は請負代金額
5. 工事概要
(ア) 工事の内容について具体的に記述しなさい。
(イ) 工事数量について具体的に記述しなさい。(例:工種、種別、細別、数量、規格等)
(ウ) 現場の状況及び周辺状況について具体的に記述しなさい。(必要に応じ,関連工事の有無等当該工事の施工に影響等を与える事項,内容等を含む)
(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。
(4) 上記工事の施工において、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及びその課題の内容(背景及び理由を含む)を具体的に記述しなさい。
(5) (4)の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答と解説: 

答え---
省 略


※ 問題1及び問題2は必須ですから、必ず解答してください。
No 2 下図に示す公園における造園工事に関する以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。
解答は,解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。
 
 
〔工事数量表〕
工種 種別 細別 規格 単位 数量 摘要
植栽基盤工
表土盛土工 購入表土盛土 m3 1,500
造形工 表面仕上げ m2 1,500
植栽工 高木植栽工 クスノキ H(m) C(m) W(m) 12 二脚鳥居型支柱
(添え木無)
3.5 0.21 1.0
ケヤキ H(m) C(m) W(m) 5 ワイヤー張り支柱
3.5 0.18 1.0
ハナミズキ H(m) C(m) W(m) 7 二脚鳥居型支柱
(添え木付)
0.3
0.5
中低木植栽工 サツキ  H(m)  C(m)  W(m) 2,000   
 0.3  -  0.5
地被類植栽工 コウライシバ 36cm×28cm×10枚 m2 2,500 ベタ張り
(整地を含む)
移植工 根回し工 トチノキ H(m) C(m) W(m) 2
7.0 0.75 4.0
高木移植工 フジ H(m) C(m) W(m) 2
 - 0.21  -
園路広場整備工 石材系園路 小舗石張舗装  - m2 400
土系園路 土舗装  - m2 800
建築施設組立設
置工
パーゴラ工 パーゴラ設置  - 1 (基礎を含む)
サービス施設設
備工
ベンチ・テー
ブル工
ベンチ  - 4
注)表中の*の欄に入れる語句及び数値は、出題の趣旨から記入していない。


〔工事に係る条件〕
 ・ 本工事は、一部供用を開始している近隣公園の未供用区域において、左記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
 ・ 本公園の位置は関東地方であり、周辺は住宅地である。
 ・ 事前の調査により、工事区域のハナミズキの植栽予定地は、粘質土が地表面から2m以上厚く分布し、不透水層を形成していることが確認された。このため、植栽基盤の改良として必要な厚さの有効土層を確保することができるようハナミズキの植栽予定地全体について良質土により表土盛土を行う。
 ・ 他の植栽地は、良質土により植栽基盤は整備済である。
 ・ 根回し工は、次期整備区域に移植する予定のトチノキについて、溝掘り式根回しを行うものである。ただし、図に位置は記載していない。
 ・ フジは、供用中の区域から移植するものである。
 ・ 工期は9月20日から翌年の3月10日までとする。


(1) 本工事を行うにあたり、事前に確認する必要のある現場条件について、一般的な調査項目を2つ記述しなさい。(ただし、問題文にある工事に係る条件に挙げられているものを除く。)
   

解答と解説: 

答え

1. 施工計画、架設路、機械、資材の搬入経路
2. 仮設電源、仮設用水の確保方法
3. 騒音、振動に関する保全措置
4. 産業廃棄物、建設副産物の処理、仮置場の確保、処理条件
5. 供用箇所との仮囲い、仕切、公園一般利用者の立入防止措置



(2) 植栽工におけるハナミズキの植栽予定地の植栽基盤工に関し、以下の(イ)、(ロ)について答えなさい。
(イ) 表土盛土工に先立ち、植栽予定地全体の排水性を確保するために必要な工事の具体的内容を手順を追って記述しなさい。

解答と解説: 

答え

透水層の確保するため、植栽周辺を掘削し、暗渠又は開渠を設置、埋め戻しする。植栽周辺より高めに設けて、外周部からの表面雨水の流入を防ぐ。


(ロ) 排水性又は透水性を確保する観点から、表土盛土工の施工上の留意事項を具体的に記述しなさい。

解答と解説: 

答え
表土を荒耕起し、土塊の粉砕の後に土壌改良材の施用する。


(3) 移植工に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
   
(イ) 溝掘り式根回しが樹木の活着・生育を促す仕組みを具体的に記述しなさい。
   

解答と解説: 

答え

環状剥皮を行い、剥皮部から発根を促す。


(ロ) 溝掘り式根回しで行う環状はく皮作業におけるはく皮方法について、留意すべき事項を具体的に記述しなさい。(ただし、はく皮に対する各種薬品の塗布、はく皮の幅及び使用する道具に関する内容は除く。)
   
   

解答と解説: 



環状剥皮は、形成層まで幅15cm程度以下を実施する。その場合、維管束を形成する師部を傷つけると悪影響があるので注意する。


(ハ) フジの掘取り方法として最も適した方法の名称を記述しなさい。
   

解答と解説: 


追い掘り

解説
フジは根が少なく、根を切ると育成が悪くなる。よって根の先まで掘り起こし、水コケなどで巻いて運搬移植する。

   


(4) 植栽工に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
 (イ)  クスノキの植栽において、工期との関係で考えられる問題点を1つ記述しなさい。また、その問題点に対する対策として行う作業を1つ具体的に記述しなさい。

解答と解説: 

答え
問題点 冬季工事による防寒対策
対策  寒風による脱水、霜害などが考えられるので防風ネット、マルチング、寒冷紗養生などを実施する。



 (ロ) 高木植栽の掘取り及び植付けにおいて、植栽後の細根の発根を促進するため留意して行う作業について、下記の記載例に倣って、作業目的(A)と作業内容(B)を具体的に2つ記述しなさい。(ただし、下記の記載例のほか、作業目的として「乾燥を防ぐため」、「寒害を防ぐため」に関するもの、及び作業内容として「土壌改良」、「施肥」に関するものを除く。)
記載例
(A) 細根の発根を促すため
(B) 灌水を行う

解答と解説: 



1
A=細根、幼根の切断防止
B=支柱による支持

2
A=水分バランスの維持
B=側根給水などの実施


   
 (ハ) ワイヤー張り支柱の取付け方法を具体的に3つ記述しなさい。
   

解答と解説: 



1 樹幹の結束部には所定の幹当てを取り付ける。
2 指定の本数のワイヤーを効果的な方向と角度にとる。
3 止め杭などに結束し、固定する。
4 末端結束部は、ワイヤークリップなどで止める。
5 ワイヤーは緩みのないように夕ーンバックルの使用も考慮する。
6 ワイヤー交差部も動揺しないように結束する。
(緑化技術基準参照)

   
(5) 地被類植栽工において、張芝後(芝を植付けし、目土かけやローラかけを行った後)の養生方法を具体的に2つ記述しなさい。
   

解答と解説: 



1 根腐れが生じない程度に潅水を行う。
2 芝の地下茎の促進するため、目土かけを行う。
3 踏み荒らさないように立入制限を行う。


※ 問題3、問題4、問題5は選択問題ですから、このうち1題を選択し解答してください。
【選択問題】
No 3 工程管理に関する以下の設問(1)、(2)について答えなさい。
解答は、解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。
 (1) 下図は、ある造園工事の未完成のネットワーク図である。
(イ)  下記の条件に従い、解答用紙の未完成のネットワーク図を完成させなさい。
(作業名は記号で図示)
〔条件〕 B、C、DはAの後継作業である。
EはBの後継作業である。
FはCの後継作業である。
G、HはDの後継作業である。
IはEの後継作業である。
JはFの後継作業であり、Eが終わらないと着手できない。
KはGの後継作業であり、Hが終わらないと着手できない。
LはJの後継作業であり、Kが終わらないと着手できない。
MはI、Lの後継作業である。

解答と解説: 

答え



(ロ)  (イ)の場合において、工程の各作業の所要日数が下記のとき、クリティカルパスの作業名を記述しなさい。(例:A→B→Cの要領による)
作  業 A B C D E F G H I J K L M
所要日数 3 3 4 2 5 2 2 4 3 3 6 3 3
 

解答と解説: 




クリティカルパスはA→D→H→K→L→M
工程は21日


(ハ) (ロ)の場合において、イベント4 の最遅結合点時刻は何日か。

解答と解説: 

答え
10日

イベント4 以降の工程はF-J-L-Mで、計11日
総工程21日-11日=10日





(ニ) (イ)、(ロ)の場合において、各作業の1日当たりの作業員数が下記のとき、以下の1)、2)について答えなさい。
作  業 A B C D E F G H I J K L M
所要日数 2 3 3 2 3 2 2 2 3 3 3 3 2
1) 工期が最短で、ピーク時の作業員数が最小、かつ、ピーク時に該当する作業の作業日数が最小となる山積図を解答用紙に作成しなさい。ただし、各作業は分割して行えないものとする。
 
 

解答と解説: 

答え
山積み図は下記のようになる


2) 1)の場合の1日当たり最大作業員数は何人か。

解答と解説: 

答え

8人

3日目から11日目にかけて最大となる。



(ホ) 施工箇所の条件から所要日数を再検討したところ、作業Bが2日、作業Fが3日、作業Lが1日多くかかることが判明した。この場合のクリティカルパスにおける全所要日数は何日か。

解答と解説: 

答え

23日

クリティカルパスは A→B→E→J→L→Mとなる。


(ヘ) (ホ)の場合において、作業Iを最も早く開始することができ、かつ、(ホ)のクリティカルパスにおける全所要日数を延ばすことができないとき、作業Iが延ばすことのできる最大日数(トータルフロート)は何日か。

解答と解説: 

答え

トータルフロートは、4日
作業Iの最遅結合点時刻は20日、イベント6はクリティカルパス上で13日、作業Iの工程3日を加えて求める。
20-(13+3)=4日


 (ト) (ホ)の場合において、全所要日数を(ロ)の予定の通り進めるためには、どの作業を何日短縮する必要があるか。各作業における短縮日数の合計が最も少なくなる答えを記述しなさい。ただし、作業A、作業B、作業F、作業L、作業Mは短縮できない。また、作業日数が0日となる短縮はできない。
 

解答と解説: 


E=1日短縮
J=1日短縮


解説
予定の通りの工程は21日、よって2日短縮する必要がある。クリティカルパス上の作業を短縮する必要があるのでEとJをそれぞれ1日短縮する。
これにより、クリティカルパスは2経路となる。
A→B→E→J→L→Mと、A→D→H→K→L→M ともに21日である。



 

(2) 工事の作業量管理において、一般に作業員の稼働率低下の要因として考えられるものを4つ記述しなさい。

解答と解説: 

答え

1 段取り不良による手戻り作業
2 悪天候による作業性の悪さ
3 他作業と同時作業による混雑
4 搬入資材の遅れ
5 現場保管状況の悪さ




【選択問題】
No 4 次の工事数量表に基づく造園工事の品質管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。
解答は,解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。
〔工事数量表〕
工種 種別 細別 規格  単位 数量 摘要
植栽工 高木植栽工 ケヤキ H(m) C(m) W(m)  株立(B.N) 20 支柱取付け
5.0 0.21 1.5  -
クスノキ H(m) C(m) W(m)  株立(B.N) 10 支柱取付け
3.5 0.21 1.0  -
コナラ H(m) C(m) W(m)  株立(B.N) 10 支柱取付け
3.5 0.21  - 3本立 以上
地被類植栽工 コウライシバ  36cm×28cm×10枚  m2 1,500 目地張り
(目土あり)
シバザクラ 3芽立  2,500 コンテナ径
9.0 cm
移植工 高木移植工 ケヤキ H(m) C(m) W(m) 5 支柱取付け
7.0 0.75 3.0
(1) 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」の寸法規格に関し,以下の(イ)〜(ロ)について答えなさい。
(イ) 下表に示すア〜カのコナラについて、本工事に使用するものとして、「H」及び「C」の寸法規格基準を満たすものの記号を全て解答欄に記入しなさい。ただし、表中「C」のそれぞれの数値は、「H」の数値の順序と同じ幹に対するものである。
   
記号 H(m) C(m) 株立数(本)
4.0, 3.5, 2.5, 2.0 0.14, 0.12, 0.08, 0.06 4
0.5, 3.3, 3.2 0.12, 0.10, 0.10 3
3.8, 3.5, 2.7 0.13, 0.13, 0.08 3
3.7, 3.5, 2.5, 2.3 0.12, 0.10, 0.07, 0.06 4
4.0, 3.5, 2.9 0.15, 0.13, 0.10 3
3.8, 3.6, 3.3 0.13, 0.12, 0.09 3

解答と解説: 

答え

ウ、オ、カ
他は過半数が樹高以下である。



(ロ) 植栽工における樹木等の品質規格に関し、以下の1)〜3)について答えなさい。
1) 樹木に関する品質のうち、「樹勢」についての表示項目を3つ記述しなさい。

解答と解説: 



生育、根、根鉢、葉、樹皮、枝、病害虫

(公園緑地工事共通仕様書)


2) シバ類についての品質の表示項目を2つ記述し、それぞれの品質判定上の留意事項を記述しなさい。(ただし、上記1)の「樹勢」の表示項目と共通するものは除く。)

解答と解説: 




正常な葉形、葉色を保ち、萎縮、徒長、蒸れがなく、生き生きとしていること。全体に、均一に密生し、一定の高さに刈込んであること。

ほふく茎
ほふく茎が、生気ある状態で密生していること。


根が、平均にみずみずしく張っており、乾燥したり、土くずれのないもの。

病虫害
病害(病斑)がなく、害虫がいないこと。

雑草等
石が混じったり、雑草、異品種等が混入していないこと。また、根際に刈りカスや枯れ葉が堆積していないこと。

(公園緑地工事共通仕様書)



3) シバザクラの品質規格に関し、「花」についての品質判定上の留意事項を記述しなさい。

解答と解説: 



シバザクラの花に関する品質規格としては、着花状態や花芽の状態が良好であること。正常な形態や色であること


(2) 移植工に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
(イ) 根系が深根性の樹木を掘り取る場合の根鉢の形状を表す名称を記述しなさい。

解答と解説: 



ベイ尻(貝尻)


(ロ) 掘取り作業における根巻きの目的を具体的に3つ記述しなさい。

解答と解説: 



1 細根の保護
2 根の乾燥防止
3 運搬時の根鉢保護


(ハ) 根巻きの方法に関する次の記述の に当てはまる語句を解答欄に記述しなさい。
「根巻きの方法には、鉢の側面に平行に素縄を叩き込みながら巻いていく と、後、さらに今度は縦横に鉢をかがるように巻き絡げていく とがある。大木や貴重な樹木等を移植する場合には、鉢土に直に縄を巻いて締め付けを行った後、更にコモや麻布等で表面を包み、二重に根巻きが行われる。」

解答と解説: 



A=たる巻き
B=揚巻き


(3) 長谷川式簡易現場透水試験器で、ア〜ウの3つの地点で調査を行ったところ下表に示す結果を得た。この場合、植栽基盤として「良好(優良)」と判定することのできる地点の記号を全て解答欄に記入しなさい。
試験地点
試験孔の深さ 500 mm 500 mm 500 mm
時刻 スケールの読み 時刻 スケールの読み 時刻 スケールの読み
予備注入 10:00 600 mm 10:05 600 mm 10:10 600 mm
再注入 11:00 600 mm 11:05 600 mm 11:10 600 mm
20 分後 11:20 605 mm 11:25 630 mm 11:30 640 mm
40 分後 11:40 610 mm 11:45 650 mm 11:50 680 mm

解答と解説: 

答え



解説
試験穴の深さ500mm、目盛り読み位置200mmの合計700mmにて数値を読み取ることになる。
○アの場合
20分後605mmなので、((605-600)÷(20-0))×60=15mm/hr
40分後610mmなので、((610-605)÷(40-20))×60=15mm/hr
となる。
○イの場合
20分後630mmなので、((630-600)÷(20-0))×60=90mm/hr
40分後650mmなので、((650-630)÷(40-20))×60=60mm/hr
となる。
○ウの場合
20分後640mmなので、((640-600)÷(20-0))×60=120mm/hr
40分後680mmなので、((680-640)÷(40-20))×60=180mm/hr
となる。
判定基準では100以上で良好、30〜100で可、30以下で不可であるので、
アは不可、イは可、ウは良好である。


【選択問題】
No 5 次の工事数量表に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。
解答は、解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。

〔工事数量表〕
工種 種別 細別 規格 単位 数量 摘要
移植工 高木植栽工 イチョウ H(m) C(m) W(m) 10 支柱取付け 
7.0 0.50 2.5
樹木整姿工 高中木整姿工 クスノキ H(m) C(m) W(m) 15
7.0 0.80 3.0
壁面緑化工 壁面緑化施設工 緑化パネル設置 ―  m2 120

〔工事に係る条件〕
本工事は、供用後40年を経過した総合公園(面積25ha)の一部区域の再整備を行うものであり、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
移動式クレーンの設置場所は平坦であり、また、設置場所及びその周辺には架空線等の障害物はない。
壁面緑化工は、公園内の体育館の壁面に、高さ6m、幅20mについて、緑化パネルを設置するものである。

(1) 公園内での樹木の運搬作業に関して、運搬路及び運搬路周辺における安全管理上の措置を具体的に2つ記述しなさい。ただし、運搬路及び公園利用者のう回路は、あらかじめ決定されており、その周辺には公園利用者等の侵入防止のためのバリケード及び注意標識等の必要な施設は設置済である。

解答と解説: 

答え

1 搬入出入口に誘導員を配置し、車両の誘導及び一般公園利用者の誘導を行う。
2 バリケード、注意標識の固定状況の定期点検を実施する。
3 作業車両に公園内の走行速度を通知し、徐行運転の徹底をする。


(2) 植栽工における移動式クレーンを用いた樹木の立込み作業の安全管理に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
(イ) 「クレーン等安全規則」における移動式クレーンの作業方法の決定等に関する次の記述の に当てはまる最も適当な語句を右記のイ.〜ヌ.の中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。
「事業者は、移動式クレーンを用いて作業を行うときは、あらかじめ、作業場所の広さ、地形及び地質の状態、 、移動式クレーンの種類・能力を考慮して、次の事項を定めなければならない。

一.移動式クレーンの作業の方法
二.移動式クレーンの転倒を防止するための方法
三.移動式クレーンによる作業に係る 及び 

さらに、当該事項について、作業の開始前に に周知させなければならない。」

イ.荷の重量   ロ.運転者の教育方法  ハ.作業計画
ニ.関係労働者  ホ.発注者  ヘ.運転者  ト.荷の形状
チ.労働者の配置 リ.指揮の系統  ヌ.点検計画

解答と解説: 

答え

A=イ.荷の重量
B=チ.労働者の配置
C=リ.指揮の系統
D=ニ.関係労働者



(ロ) 移動式クレーンの運転者に対して行うべき建設機械の操作に関する一般的な安全教育の内容について、具体的に2つ記述しなさい。

解答と解説: 

答え

1 荷を吊ったままで運転席を離れない
2 定格荷重を超える運転を実施しない
3 釣り上げ前に玉掛け状態、重心位置を確認する



(ハ) 移動式クレーンが安全に作動するための配置・据付け上の留意事項を具体的に2つ記述しなさい。

解答と解説: 

答え

1 アウトリガーは最大に張り出す。
2 支持地盤の状態を確認し、不足が予想される場合は鉄板敷きこみを実施する。
3 機体は水平を保つように設置する。


(3) 壁面緑化施設工において、あらかじめ、植栽基盤と植物を一体化させたパネルを、壁面に設置する作業の実施に際して、高さ6mの構造の単管足場を設けることとした。この場合の安全管理に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
 
(イ) 「労働安全衛生規則」における単管足場の作業床の設置に関する次の記述の に当てはまる語句又は数値を解答欄に記入しなさい。
「作業床の幅は40 cm以上とし、床材間のすき間は3cm以下とすること。また、墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、高さ cm以上の 又はこれと同等以上の機能を有する設備及び 等を設けなければならない。」

解答と解説: 

答え

A=85
B=手すり
C=中さん


(ロ) 単管足場の組立て作業において、組立て作業を行う作業員の危険防止のために行うべき措置を具体的に2つ記述しなさい。(ただし、足場の組立て等作業主任者の選任に関することは除く。)

解答と解説: 

答え

1 強風、大雨、大雪が予想される場合は作業を中止する。
2 作業範囲には関係者以外の労働者の立ち入りを禁止する。
3 資材の吊り降ろし時に下部に人は立ち入らせない。
4 作業員に安全帯などの使用を徹底させる



(ハ) 単管足場の組立て作業において、足場の組立て等作業主任者を選任した。この場合の「労働安全衛生規則」における、足場の組立て等作業主任者に行わせなければならない事項を具体的に1つ記述しなさい。

解答と解説: 

答え

1 器具、保護帽、安全帯、材料の点検を実施し、不良品を取り除く
2 作業方法の決定、進捗状況の確認、監視の実施

   

 

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