安全管理3

学習するポイント
各種工事における安全作業の要点は何か

安全管理1
労働災害の概要
災害発生率の指標
建設作業の特徴

安全管理2
労働災害の原因と対策
安全管理の進め方
安全衛生活動の用語
各種工事の安全作業1
@アーク溶接作業
各種工事の安全作業2
Aガス溶接の作業
各種工事の安全作業3
Bクレーンなどの揚重作業
各種工事の安全作業4
C電気施設の設置および使用
土木
施工管理技士に挑戦
建築
施工管理技士に挑戦
工事
施工管理技士に挑戦
造園
施工管理技士に挑戦
施工管理技士共通
施工管理
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品質管理
安全管理
施工管理問題
7 各種工事の安全作業
B クレーンなどの揚重作業
建築工事における揚重作業は,移動式のものを運転者付きでリースするか,揚重作業のすべてを下請けさせてしまう場合が多いが,事故発生の場合にはなんらかの形で責任が生ずるので,安全対策のうち,建築工事業者として知っておくべき主なものあげる。
クレーンなどには,その定格荷重を超える荷重をかけて使用させない。
移動式クレーンについては,定められたジブの傾斜角の範囲を超えて使用させない。
クレーンなどを用いて作業を行う場合には,クレーンなどの運転について一定の合図を定め,合図を行う者を指名して,その者に合図を行わせる。
原則として,クレーンなどにより労働者を運搬し,またはつり上げて作業をさせない。
関係作業時間の相互連絡調整を図る。
 最近の作業現場はますます複雑化し,立体化している。したがって,個々の作業現場はもとより他の作業現場の作業者に及ぼす危険性も増大している。このような状況下でクレーン作業を行う場合は,あらかじめ関係者の連絡調整を密にして,それぞれの作業者に周知を図り心要な安全措置を確実にとるようにしなければならない。
作業に入る前につり荷が何トンあるかよく確かめさせること。荷をつめるとき,フック,フックブロックなどつり具を含めて全部で何トンあるかを確かめることが必要である。
移動式クレーンの場合は,その作業の最大となる作業半径はいくらになるか,そしてその移動式クレーンの作業半径の範囲はどうかを正確に確かめさせる。移動式クレーンの作業半径は,旋回中心からフックの中心までの距離で,転倒支点またはジブの根元からフックの中心までの距離ではない。
事前に現場作業指導者,運転者,玉掛け者などと作業の段取り,順序についてよく打ち合わせ,作業計画を立て,能率よく作業を進める。
つり上げられている荷の下方には立ち入られない。
旋回するとき機械の側に人がいないことを確かめ,いない場合であってもブザーを鳴らして行わせる。
移動式クレーンの後方は運転者の死角となり,カウンタウエイトにはさまれる例が多い。
作業場内にある電線,高圧線は通電が停止されているか,感電防止用の囲いが設けられているか,電線に絶縁用防護具が装着されているかを確かめる。それらが行われていない場合は監視入が置かれているかを確かめる。
玉掛用具の点検と選定を確実に行わせ,つり具は能力に十分余裕のあるものを使用させる。
つり荷の重量目測を正しく行い,重心位置を確かめてクレーンなどのフックを必ず重心線上に導くよう徹底させる。
地切り寸前に,いったん運転者に巻き上げを停止させ,つり荷の傾きの有無を確認し,適切でない場合は何回もやり直す習慣をつけさせる。
ワイヤロープの張り具合や,これをフックにかけた状態を確かめさせる。
つり荷の角でロープがいたむおそれがある場合は,必ず当てものをさせる。
板ものや長ものは,原則として横にした状態でつり上げさせることと,やむを得ず縦づりをする場合は,つり荷がはずれないつり具,つり方によることが必要である。
つり荷を持ったり,つり荷の振れを手で止めたりさせない。
合図者には,自分の位置や周囲の状況などについての安全を確認してから確実な合図を行うよう徹底させる。
作業環境の整理整頓を行う。

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