平成21年度 2級建築施工管理技術検定試験  実地試験

問題は,全問題を解答してください。
尚、回答例は公開されていません。独自の解答なため、出題者側の解答とは異なります。
このとおり解答しても採点者によっては誤りと判断される場合もあります。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No1 あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、施工の計画を行った工事を1つ選び、工事概要を記入した上で、次の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とする。ただし、建築設備工事を除く。
〔工事概要〕
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
   新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
   改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工期(年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.業務内容


1. 上記の工事概要であげた工事で、あなたが実際にかかわった工種において、その工事を施工するに当たり、品質を確保するため特に留意した点とその理由及びそのためにあなたが実際に行ったことを、3つ具体的に、工種名(鉄骨工事、防水工事など)をあげて記述しなさい。
ただし、「設計図どおり施工した。」など施工上行ったことを具体的に記述していないものや、品質以外の工程管理、安全管理についての記述は不可とする。
なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。



解答と解説: 

答え--- 
省略

2. 上記の工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、品質の良い建物を造るための品質管理の方法とそれが良い方法だと考える理由を、2つ具体的に記述しなさい。
ただし、2つの解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、また、上記1.の解答と同じ内容の記述は不可とする。


No2 次の建築工事に関する用語のうちから5つを選び、その用語の説明と施工上留意すべき内容を具体的に記述しなさい。
ただし、仮設以外の用語について、留意すべき内容には作業上の安全に関する記述は除くものとする。
また、材料に不良品はないものとする。

   
足場の手すり先行工法 帯筋
クレセント 研磨紙ずり
ジェットバーナー仕上げ スランプ
タイルの密着張り工法 脱気装置
タンピング 鉄骨建方時の安全ブロック
ヒービング   モルタルのつけ送り    
溶接のアンダーカット   リーマー掛け    
         

   
1. 足場の手すり先行工法

解答と解説: 

答え---
組立解体時にも足場があるので転落等の事故を予防できる工法。
先行して取り付ける手すりは軽量のものが望ましい。又、使用する場合は中さんに布材兼用の部材を使用し、確実に支柱へ固定する。




2. 帯筋

解答と解説: 

答え---
鉄筋コンクリート造の柱に設ける、せん断破壊に抵抗するための鉄筋。
間隔の施工管理を徹底させる。



3. クレセント

解答と解説: 

答え---
窓などの建具を締めるために用いられる金具。
サッシ枠の反りがあればかからないので建具枠の取付に留意する。

4. 研磨紙ずり

解答と解説: 

答え---
解答
塗装面の付着物除去、錆、汚れを研磨紙にて除去すること。
塗装面研磨時は下地が十分に乾燥していることを確認する。



5. ジェットバーナー仕上げ

解答と解説: 

答え---
石の表面に加熱用バーナーで表面を焼射し、結晶を弾かせて仕上げる方法。
耐火性が弱い素材の場合、ひび割れが発生しやすいので加熱時間、水の散布方法に留意する。

6. スランプ

解答と解説: 

答え---
解答
フレッシュコンクリートの軟らかさの程度を示す数値。
現場計測の正確性、出荷値との誤差の確認を行う。

7. タイルの密着張り工法

解答と解説: 

答え---
下地に張付けモルタルを塗り、そこにタイルをタイル張り用振動工具を用いて張付ける。
下地モルタルが不足すると剥離しやすくなる。


8. 脱気装置

解答と解説: 

答え---
シート防水の下地コンクリートに含有される水分の影響により、シート防水層にふくれやしわなどの発生が予想される場合に使用するもの。
適切な範囲・割合に取り付ける。

9. タンピング

解答と解説: 

答え---
コンクリートを打ち込んでから固まるまでの間に、その表面を叩いて均一にし、密実にして初期ひび割れを防止する。
過度の振動で型枠に影響を与えたり、骨材分離に注意する。


10. 鉄骨建方時の安全ブロック

解答と解説: 

答え---
鉄骨建て込み時に墜落を防止する緩衝落下緩和装置。
鉄骨の安全フックに確実に外れないように取り付ける。

11. ヒービング

解答と解説: 

答え---
粘性土地盤を掘削するとき、山留め壁の背面の土が底部から回り込んで掘削面が膨れ上がる現象。
鋼矢板工法にて根入れ深さを深くとる。

12. モルタルのつけ送り

解答と解説: 

答え---
左官工事で塗り下地の下地調整にモルタルその他の材料を継ぎ足して凹んだ部分を埋めならすこと。
厚く塗りすぎるとモルタルが剥離しやすくなる。


13. 溶接のアンダーカット

解答と解説: 

答え---
解答
溶接時の欠陥で、溝が母材より深くなってしまうこと。
溶接速度や電気出力、溶接棒の選定により防止する。


14. リーマー掛け

解答と解説: 

答え---
鋼材のボルト用の孔の整形や拡大を行うこと。切削工具のオイル切れにより熱を帯びないようにする。
又、2mmを超える食い違い時にはリーマー掛けの修正は出来ない。



No3 図に示すネットワーク工程表について、次の1.から3.の問いに答えなさい。
なお、矢線の上段のアルファベットは作業名、下段の数値は所要日数を示す。
1. 工程表において、1から12までの総所要日数を答えなさい。

解答と解説: 

答え---
32日
クリティカルパスは、A→B→E→J→Nである。


2. 工程表において、作業Kのフリーフロートは何日間であるか、日数で答えなさい。

解答と解説: 

答え---
1日
Kを通過するパスは、D→G→Kで、25日。Nはクリティカルパス上の工程なので32-6=26日
よって、26-25=1日が余裕(フリーフロート)である。

3. 工程表において、作業D及び作業Eをそれぞれ2日間短縮したときのクリティカルパスを、作業名で工程順に並べて答えなさい。

解答と解説: 

答え---
A→B→F→J→N
作業Dを2日減らしてもクリティカルパスには影響がない。作業Eが2日減ればクリティカルパスはA→B→F→J→Nで、31日になる。



No4 次の文章中,下線部の語句が適当なものは○印を,不適当なものは適当な語句を記入しなさい。
1 コンクリートの工事現場内運搬において、高所から縦形フレキシブルシュートを用いてコンクリートを打設する場合、その投入口と排出口との水平距離は、垂直方向の高さの2倍以下とする。

解答と解説: 

答え--- ×
2倍→1/2倍


2 型枠工事における木製のせき板は、コンクリート内部の硬化不良などを防止するため、製材・乾燥及び集積などの際に、できるだけ直射日光にさらされないよう注意する。

解答と解説: 

答え--- ×
内部→表面


3 鉄筋の継手は、周辺コンクリートとの付着に期待して鉄筋の応力を伝達する重ね継手と、鉄筋の応力を直接伝達するガス圧接継手、機械式継手、溶接継手などに大別される。

解答と解説: 

答え--- ○
付着


4 鉄骨工事の溶接において、予熱を行う主たる目的は、溶接後の冷却速度を早くさせて、冷却過程での溶解度の減少から鋼の中の水素の外部放出を容易にし、熱影響部の硬さも減少させることで、低温割れを防止することである。

解答と解説: 

答え--- ×
早く→遅く


5 シーリング工事において、鉄筋コンクリート外壁の打継ぎ目地、ひび割れ誘発目地、建具回り目地等で動きの小さい場合の目地構造は、2面接着を標準とする。

解答と解説: 

答え--- ×
2面接着→3面接着

6 塗装のエアレススプレー方式は、塗料自体に圧力を加えて、この圧力により霧化するため、エアスプレー方式よりも高粘度の塗装材料を霧化でき、薄膜に仕上げられ、飛散ロスも少なく、効率的な施工ができる。

解答と解説: 

答え--- ×
薄膜→厚膜


7 硬質塩化ビニル樹脂製の縦樋を継ぐ場合は、専用の継手部品を用いて接着し、継いだ樋の長さが10 m を超える場合は、エキスパンション継手を有効に設ける。

解答と解説: 

答え--- ○
10 m

8 木造住宅における防湿層付きフェルト状断熱材は、防湿層を室外側に向けて取り付け、防湿層に傷や破れなどがある場合は防湿テープで必ず補修する。

解答と解説: 

答え--- ×
室外側→室内側


No5 「建設業法」、「建築基準法施行令」及び「労働安全衛生法」上、次の各法文において、それぞれ誤っている語句の番号を1つあげ,それに対する正しい語句を記入しなさい。
1. 建設業法
請負人は、請負契約の履行に関し工事現場に現場代理人を置く場合においては、当該現場代理人の権限に関する事項及び当該現場代理人の行為についての注文者の請負人に対する意見の申出の方法(第3項において「現場代理人に関する事項」という。)を、口頭により注文者に通知しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 
 口頭→書面


2. 建築基準法施行令
建築工事等において建築物その他の工作物に近接して根切り工事その他土地の掘削を行う場合においては、当該工作物の外壁又は地盤を補強して構造耐力の低下を防止し、急激な排水を避ける等その傾斜又は倒壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。

解答と解説: 

答え--- 
外壁→基礎


3. 労働安全衛生法
事業者は、クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の当該業務に係る免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う当該業務に係る安全衛生教育を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない。

解答と解説: 

答え--- 
安全衛生教育→技能講習


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学科問題No2 イ.共通
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学科問題No4 ロ.建築・躯体
学科問題No5 ハ.建築・仕上げ
学科問題No6 ニ.躯体
学科問題No7 ホ.仕上げ
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