平成27年度 2級土木施工管理技術検定試験  学科試験問題(鋼構造物塗装) Page9

※ 問題番号No.43〜No.61 までの19 問題は必須問題ですから全問題を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No.30 公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 現場代理人、主任技術者(監理技術者)及び専門技術者は、これを兼ねることができる。
2 設計図書とは、図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書をいう。
3 発注者は、工事の完成検査において、工事目的物を最小限度破壊して検査することができ、その検査又は復旧に直接要する費用は発注者の負担とする。
4 受注者は、工事現場内に搬入した工事材料を監督員の承諾を受けないで工事現場外に搬出してはならない。

解答と解説: 

答え--- 3

最小限度破壊して検査した復旧費は受注者の負担になる。


No.31 下図は逆T型擁壁の断面配筋図を示したものである。たて壁の引張側の主鉄筋の呼び名は次のうちどれか。
1 D 19
2 D 22
3 D 25
4 D 29

解答と解説: 

答え--- 4

この擁壁で引張側になるのはW1のD29とF1のD25である。「たて壁の引張側」なのでW1の配筋である D 29が正しい。


 

No.32 建設機械に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 
 1 ブルドーザは、土砂の掘削、押土及び短距離の運搬作業に使用される。
 2 スクレープドーザは、土砂の掘削と運搬の機能を兼ね備えており、狭い場所や軟弱地盤での施工に使用される。
 3 スクレーパは、土砂の掘削、積込み、運搬、敷均し及び締固めまでを一連作業として行うことができる。
 4 振動ローラは、ローラを振動させながら回転して締め固める機械で、砂や砂利などの締固めの施工に使用される。

解答と解説: 

答え--- 3

スクレーパ、スクレープドーザに締固め能力はない。


No.33 素地調整に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 1 ブラスト時の相対湿度が高く、鋼材と気温の温度差が大きいとブラスト処理した鋼材表面に赤さびが浮き出るターニング現象が生じる。
 2 亜鉛めっきに塗装するための素地調整の場合、除せい程度のISO規格はSa3程度とする。
 3 ターニング現象を防止するため、ブラスト施工時の環境湿度を85%未満、かつブラスト施工後から第1層の塗付作業を4時間以内とする管理を行う必要がある。
 4 ブラスト処理された鋼材表面には、研削材が食い込んでいることがあるので、圧縮空気やワイヤーブラシなどを併用して清掃し除去する。
 

解答と解説: 

答え--- 2

Sa3程度とは、最も丁寧な処理である。ブラスト処理を鋼材の表面が十分に白くなるまで行うことである。亜鉛めっきに塗装するための素地調整は、塗膜の付着を阻害する一般的なよごれのほか,鉱油,脂肪酸亜鉛,白さびなどを塗装前に化学的処理や物理的処理により除去することである。ISO規格を適用するのは適当でない。


No.34 施工計画書の作成に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 施工計画書の作成は、仕様書の内容と直接関係ないが、施工条件を理解することが重要である。
2 施工計画書の作成は、進入道路、工事用電力、水道などの仮設備計画の検討が必要である。
3 施工計画書の作成は、使用機械の選定を含む施工順序と施工方法の検討が必要である。
4 施工計画書の作成は、現場条件が大きく影響するのでその状況を確認することが重要である。

解答と解説: 

答え--- 1

施工計画書の作成は、仕様書の内容が無ければ作成できないくらい関係性は深い。



No.35 建設機械の作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 
 1 ダンプトラックの作業効率は、運搬路の沿道条件、路面条件、昼夜の別で変わる。
 2 ブルドーザの作業効率は、砂の方が岩塊・玉石より小さい。
 3 トラフィカビリティーとは、建設機械が土の上を走行する良否の程度をいう。
 4 リッパビリティーとは、軟岩やかたい土をリッパによって作業できる程度をいう。

解答と解説: 

答え--- 2

ブルドーザの作業効率が良い(大きい)とは施工のし易いものという意味である。砂の方が岩塊・玉石より作業しやすい。



No.36 工程管理曲線(バナナ曲線)に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 縦軸に出来高比率をとり、横軸に時間経過比率をとる。
2 上方許容限界と下方許容限界を設け工程管理する。
3 出来高累形曲線は、一般的にS字型となる。
4 上方許容限界を超えたときは、工程が遅れている。

解答と解説: 

答え--- 4

実施工程曲線がバナナ曲線の上方限界を超えたときは,工程が進み過ぎている意味になる。


No.37 下図のネットワーク式工程表に示す工事のクリティカルパスとなる日数は、次のうちどれか。ただし、図中のイベント間のA〜G は作業内容、数字は作業日数を表わす。
1 19日
2 20日
3 21日
4 22日

解答と解説: 

答え--- 3

ククリティカルパスはA→B→E→Gで 3+6+8+4=21日になる。


No.38 有機溶剤中毒予防規則に定められている事業者の責務に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
 1 有機溶剤等健康診断の結果に基づく医師からの意見聴取は、健康診断が行われた日から6箇月以内に行わなければならない。
 2 有機溶剤作業主任者に局所排気装置、プッシュプル型換気装置又は全体換気装置を1箇月を超えない期間ごとに点検させなければならない。
 3 屋内作業場等において有機溶剤業務に労働者を従事させるときは、有機溶剤の人体に及ぼす作用について、見やすい場所に掲示しなければならない。
 4 有機溶剤作業主任者技能講習を修了した者のうちから、有機溶剤作業主任者を選任しなければならない。
 

解答と解説: 

答え--- 1

意見聴取は、健康診断が行われた日から6箇月以内に行うこと。


No.39 塗料の保管に関する次の記述のうち、消防法上、誤っているものはどれか。
 1 変性エポキシ樹脂塗料内面用は、第1石油類であり、保管数量は200 リットル である。
 2 弱溶剤形ふっ素樹脂塗料上塗は、第1石油類であり、保管数量は200 リットル である。
 3 有機ジンクリッチペイントは、第1石油類であり、保管数量は200 リットル である。
 4 無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料は、指定可燃物であり、保管数量は2,000 リットル である。
 

解答と解説: 

答え--- 2

弱溶剤形ふっ素樹脂塗料の消防法による危険物区分は第2石油類(非水溶性)である。指定数量は1,000リットルである。


No.40 作業主任者を選定する作業内容に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
1 高さが5m以上のコンクリート造の工作物の解体又は破壊の作業には、コンクリート橋架設等作業主任者を選任する。
2 土止め支保工の切りばり又は腹起しの取付け又は取りはずしの作業には、土止め支保工作業主任者を選任する。
3 掘削面の高さ2m以上となる地山の掘削の作業には、地山の掘削作業主任者を選任する。
4 ずい道等の掘削等の作業には、ずい道等の掘削等作業主任者を選任する。

解答と解説: 

答え--- 1

コンクリート橋架設等作業主任者は高さが5m以上のもの又は当該上部構造のうち橋梁の支間が30m以上の場合に選任される。高さが5m以上のコンクリート造の工作物の解体又は破壊の作業に配置されるのは、コンクリート造の工作物の解体等作業主任者である。

No.41 車両系建設機械を用いて行う作業に関する次の記述のうち、労働安全衛生規則上、正しいものはどれか。
 1 作業工程が遅れているときには、誘導員を適切に配置していれば、作業場内の制限速度を超えて車両系建設機械を運転することができる。
 2 トラクターショベルによる積込み作業中に、作業の一時的中止が必要となったときには、運転者はバケットを上げた状態で運転席を離れることができる。
 3 車両系建設機械を用いて作業を行うときは、乗車席以外の箇所に労働者を乗せてはならない。
 4 使用中である車両系建設機械については、当該機械の運転者が、作業装置の異常の有無等について定期に自主検査を実施しなければならない。
   

解答と解説: 

答え--- 3

作業場内の制限速度を超えて車両系建設機械を運転は不可。バケットを上げた状態で運転席を離れることは不可。運転者が行うのは作業開始前点検である。作業装置及び油圧装置の異常の有無などは1月を超えない期間ごとに1回、定期に自主検査するのは事業者であり、専門の業者等に事業者が依頼する。


No.42 塗料の調合に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 1 塗料は、塗装作業時の気温、塗付方法などに適した塗料粘度に塗料用シンナーで適切に希釈する。
 2 多液形塗料や高粘度塗料のかくはんは、塗料を均一化させ乾きむらを防止するため、かくはん棒を用いることが望ましい。
 3 塗料は、可使時間を過ぎると塗膜欠陥になりやすく、塗料の種類や塗装時の温度によって異なるので各塗料毎の可使時間内に使用する。
 4 多液形塗料は、使用直前に主剤、硬化剤、金属粉などを混合して用いるが、混合後は徐々に反応が進行して固化するので可使時間内に使用する。
   

解答と解説: 

答え--- 2

高粘度塗料のかくはんは、かくはん機を使用する方が望ましい。かくはん棒は人力のため、高粘度のものでは十分にかくはんしにくい。


No.43 塗料の品質の確認に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 1 色分かれは、着色顔料が表面に浮くように分離している状態である。
 2 色分かれは、金網でろ過することによって解消する。
 3 皮張りは、塗料の表層が乾燥膜となり皮が張った状態である。
 4 表面のみの薄い皮張りの場合は、皮を丁寧に取り除いた後に金網でろ過して使用する。
   

解答と解説: 

答え--- 2

色分かれは撹拌が不十分なときに生じる。適正な希釈量で希釈する等で解消する。金網でろ過しても解消されない。


No.44 塗膜厚の測定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 1 塗替え塗装後の塗膜厚の測定では、素地調整程度1種の場合、新設塗装時の乾燥塗膜厚の管理基準値を適用する。
 2 新設塗装時の塗膜厚測定数は、1ロット当たり25 点以上とし、1ロットの面積が200 m2に満たない場合は10 m2ごとに1点とする。
 3 新設塗装時の塗膜厚の測定ロットは、塗装系別、塗付方法別、部材の種類別に設定し、1ロットの大きさは200 m2〜500 m2程度とする。
 4 新設塗装時の塗膜厚の測定時期は、外面塗装では無機ジンクリッチプライマーの塗付後と上塗り終了時に測定し、内面塗装では内面塗装終了時に測定する。
   

解答と解説: 

答え--- 4

外面塗装では無機ジンクリッチペイントの塗布後と上塗り終了時に測定し、内面塗装では内面塗装終了時に測定する。「プライマー」ではない。


No.45 A〜Dのヒストグラムの見方に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 
A B
C D
 1 A図は、製品のバラツキが規格に十分入っており、平均値も規格の中心と一致している。
 2 B 図は、製品のバラツキが規格の上限値、下限値と一致しており、余裕がないので、規格値の幅を小さくする必要がある。
 3 C 図は、製品のバラツキの平均値が下限側の左へずれすぎているので、規格の中心に平均値をもってくると同時に、バラツキを小さくする。
4 D図は、製品のバラツキが規格の上限値も下限値も外れており、バラツキを小さくするための要因解析と対策が必要である。

解答と解説: 

答え--- 2

余裕がない場合、規格値の幅を大きくするか、規格を見なおすかが正しい。



No.46 建設工事における騒音振動対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 1 建設機械は、一般に形式により騒音振動が異なり、空気式のものは油圧式のものに比べて騒音が小さい傾向がある。
 2 建設機械は、整備不良による騒音振動が発生しないように点検、整備を十分に行う。
 3 建設機械は、一般に老朽化するにつれ、機械各部にゆるみや磨耗が生じ、騒音振動の発生量も大きくなる。
 4 建設機械による掘削、積込み作業は、できる限り衝撃力による施工を避け、不必要な高速運転やむだな空ぶかしを避ける。
   
解答と解説: 

答え--- 1

空気式の建設機械とは圧縮空気を用いるものであり、空気圧縮機から発生する騒音振動が大きくなる。



No.47 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)における特定建設資材に該当しないものは、次のうちどれか。
 1 木材
 2 土砂
 3 コンクリート
 4 アスファルトコンクリート
   

解答と解説: 

答え--- 2

土砂は資源であり、特定建設資材に該当しない。



   

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