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※ 問題番号No.30〜No.47 までの18 問題は必須問題ですから全問題を解答してください。


No30 公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 設計図書において監督員の検査を受けて使用すべきものと指定された工事材料の検査に直接要する費用は、受注者が負担しなければならない。
2 受注者は工事の施工に当たり、設計図書の表示が明確でないことを発見したときは、ただちにその旨を監督員に通知し、その確認を請求しなければならない。
3 発注者は、設計図書において定められた工事の施工上必要な用地を受注者が工事の施工上必要とする日までに確保しなければならない。
4 工事材料の品質については、設計図書にその品質が明示されていない場合は、上等の品質を有するものでなければならない。

解答と解説: 

答え--- 4
工事材料につき設計図書にその品質が明示されていないものは、中等の品質を有するものとする。



No31 下図は道路橋の断面図を示したものであるが、(イ)〜(ニ)の構造名称に関する次の組合せのうち、適当なものはどれか。
(イ) (ロ) (ハ) (ニ)
1 地覆 ……… 横桁 ……… 床版 ……… 高欄
2 高欄 ……… 床版 ……… 地覆 ……… 横桁
3 横桁 ……… 床版 ……… 地覆 ……… 高欄
4 高欄 ……… 地覆 ……… 床版 ……… 横桁

解答と解説: 

答え--- 2
イ=高欄
ロ=床版
ハ=地覆
ニ=横桁



No32 建設機械に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 振動ローラは、鉄輪を振動させながら砂や砂利などの転圧を行う機械で、ハンドガイド型が最も多く使用されている。
2 スクレーパは、土砂の掘削・積込み、運搬、敷均しを一連の作業として行うことができる。
3 ブルドーザは、土砂の掘削・押土及び短距離の運搬に適しているほか、除雪にも用いられる。
4 スクレープドーザは、ブルドーザとスクレーパの両方の機能を備え、狭い場所や軟弱地盤での施工に使用される。

解答と解説: 

答え--- 1
振動ローラーでの締固めは砂利、礫質土には向いているが、砂や砂質系では振動型は向いていない。


No33 重防食塗装の施工管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 重防食塗装の品質は、塗膜を形成する過程において様々な要因が関与しているため、作業別、工程別に施工管理を行うことが重要である。
2 ブラスト処理した場合は、鋼材面に鋼砕などの研削材が残存することがあるため、水やワイヤーブラシなどを併用して清掃し除去する。
3 海上輸送や塩分の飛来環境に仮置きした塗装部材で塩分が付着していると考えられる場合は、現場塗装前に水洗いを行う。
4 施工記録は、塗装作業が良好な状態で行われていることを確認するとともに、事後に塗膜に変状が生じた場合の原因調査、対策検討などに利用するため、適切に行う必要がある。

解答と解説: 

答え--- 2
ブラスト処理で回収等できなかった研削材が残存する場合は集塵機などで吸い取ることが原則である。場合によってはブロアーなどで吹き飛ばすこともあるが、措置後すぐに下塗りを施すので水などは絶対に使用しない。



No34 施工計画に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 環境保全計画は、法規に基づく規制基準に適合するように計画することが主な内容である。
2 事前調査は、契約条件・設計図書を検討し、現地調査が主な内容である。
3 調達計画は、労務計画、資材計画、安全衛生計画が主な内容である。
4 品質管理計画は、設計図書に基づく規格値内に収まるよう計画することが主な内容である。

解答と解説: 

答え--- 3
調達計画は、協力業者の使用計画や労務計画の検討、資材の購入や保管、機器調達や使用機材の平準化の計画。安全衛生計画は含まれない。





No35 公共工事において建設業者が作成する施工体制台帳及び施工体系図に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 施工体制台帳は、下請負人の商号又は名称などを記載し、作成しなければならない。
2 施工体系図は、変更があった場合には、工事完成検査までに変更を行わなければならない。
3 施工体系図は、工事関係者及び公衆が見やすい場所に掲げなければならない。
4 施工体制台帳は、その写しを発注者に提出しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 2
施工体系図は、変更があった場合には、速やかに変更を行わなければならない。


No36 工程管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 工程表は、工事の施工順序と所要の日数などを図表化したものである。
2 工程計画と実施工程の間に差が生じた場合は、あらゆる方面から検討し、また原因がわかったときは、速やかにその原因を除去する。
3 工程管理にあたっては、実施工程が工程計画より、やや上まわるように管理する。
4 工程表は、施工途中において常に工事の進捗状況が把握できれば、予定と実績の比較ができなくてもよい。

解答と解説: 

答え--- 4
予定と実績の比較は工事の遅延確認なので、工程表管理では重要なことである。


No37 下図のネットワーク式工程表に示す工事のクリティカルパスとなる日数は、次のうちどれか。
ただし、図中のイベント間のA〜G は作業内容、数字は作業日数を表す。
1 21日
2 22日
3 23日
4 24日

解答と解説: 

答え--- 2
クリティカルパスはA→C→E→G、3+7+8+4=22日

No38 鋼橋の塗装における足場の安全管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 つり足場の組立て、解体、変更の作業では、足場の組立て等作業主任者を選任して行わなければならない。
2 防護用張出し足場(朝顔)は、足場上からの作業員や工具類の落下の防止及び塗料飛散防止用シートを取り付けるために設置する。
3 ゴンドラ足場は、構造上風による影響を受けにくいが、現地の状況を考慮した作業計画を立案する。
4 シート防護を取り付けた足場は、地形や橋の構造によっては強風時に足場に大きな風圧がかかる危険性があるので、風の影響には十分注意しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 3
ゴンドラ足場は、構造上風による影響を受けやすく、強風時は危険が伴うので作業してはならない。



No39 塗料の管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 塗料は、発火の危険性があり、またこれらからの発生ガスはある濃度以上になると人体に有害であるため、保管や取扱いには注意が必要である。
2 工期の長期化などやむを得ない理由によって使用期間を超えた塗料は、抜き取り試験でその品質を確認し、正常の場合は使用することができる。
3 塗料の標準使用量は、塗付作業にともなうロス分や良好な塗付作業での塗膜厚のばらつきを考慮して、標準膜厚が得られるように定めている。
4 塗料の確認は、塗付作業の開始前に搬入量(充缶数)と塗付作業終了時に使用量(空缶数)を確認し、それぞれ必要量以上であることを確認する。

解答と解説: 

答え--- 1
塗料自身が発火するわけでなく、有機溶剤系塗料などは、その気化ガスが発火の危険性があるので火気は厳禁である。ガスがたまらないような風通しのいい場所で保管する。又、塗料を拭き取ったウェスなどは山積み放置した場合は自然発火の危険性がある。




No40 保護帽の使用に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 保護帽は、頭によくあったものを使用し、あごひもは必ず正しく締める。
2 保護帽は、見やすい箇所に製造者名、製造年月日等が表示されているものを使用する。
3 保護帽は、大きな衝撃を受けた場合でも、外観に損傷がなければ使用できる。
4 保護帽は、改造あるいは加工したり、部品を取り除いてはならない。

解答と解説: 

答え--- 3
保護帽は、大きな衝撃を受けた場合などは例え外観に損傷なくても使用してはならない。


No41 高さ2m以上の足場(つり足場を除く)に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
1 作業床の手すりの高さは、85 cm以上とする。
2 足場の床材が転位し脱落しないように取り付ける支持物の数は、2つ以上とする。
3 作業床より物体の落下のおそれがあるときに設ける幅木の高さは、10 cm以上とする。
4 足場の作業床は、幅20 cm以上とする。

解答と解説: 

答え--- 4
足場の作業床は、幅40 cm 以上とする。


No42 塗料品質の確認に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 色分れは、防せい顔料が表面に浮くように分離している状態である。
2 固化(ゲル化)は、塗料が流動性を失ってぼてぼてした状態やこんにゃく状に固まっている状態である。
3 皮張りは、塗料の表層が乾燥膜となり皮が張った状態である。
4 塗料は、製造後長期間経過すると密封した缶内でも品質に変化が生じることがあるので、開缶時に塗料の変状の有無を確認する。

解答と解説: 

答え--- 1
色分れは、色の混合撹拌が不十分な場合や湿度が高い場合などに塗装した場合、色ムラ、色浮きなどの色の不均等な状態である。



No43 付着塩分量の測定方法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 電導度法は、素材の状態に左右されることが少なく、脱イオン水の補てんのみで連続して測定が可能である。
2 電導度法は、水に可溶な電解質の内、塩化物イオンのみを定量する。
3 ガーゼ拭き取り法は、測定面積が広く、採取試料量も多い。
4 ブレッセル法は、測定面積が小さく、イオンクロマトグラフィーなどの分析装置を組み合わせる必要がある。

解答と解説: 

答え--- 2
電導度法は、表面付着塩分量の測定に用いられるので、水溶液の塩化物イオンのみは適当でない。


No44 塗替え塗装の品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 素地調整程度1種の場合は、新設塗装時の乾燥塗膜厚の管理基準値を適用する。
2 素地調整程度2種の場合は、塗膜厚平均値を塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の100%以上とする。
3 素地調整程度2種、3種C、4種の場合は、新設塗装時の乾燥塗膜厚の管理基準値のうち、測定値の分布の標準偏差の規定は適用できる。
4 素地調整程度3種A、3種B の場合は、測定値の最小値を塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の80%以上とする。

解答と解説: 

答え--- 3
素地調整程度2種、3種C、4種の管理基準値は塗膜厚平均値と最小値の規定は適用できる。塗膜厚のバラツキが大きくなる場合は分布の標準偏差の規定の適用はできない。


No45 測定データ(整数)を整理した下図のヒストグラムから読み取れる内容に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 測定されたデータの最大値は、8である。
2 測定されたデータの平均値は、6である。
3 測定されたデータの範囲は、4である。
4 測定されたデータの総数は、18である。

解答と解説: 

答え--- 4
範囲の最小値は4、最大値は8、範囲は8-4=4、平均値は中央の6、データ総数は2+4+10+4+2=22




No46 建設工事における地域住民の生活環境の保全対策に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
1 振動規制法上の特定建設作業においては、規制基準を満足しないことにより周辺住民の生活環境に著しい影響を与えている場合には、都道府県知事より改善勧告、改善命令が出される。
2 振動規制法上の特定建設作業においては、住民の生活環境を保全する必要があると認められる地域の指定は、市町村長が行う。
3 施工にあたっては、あらかじめ付近の居住者に工事概要を周知し、協力を求めるとともに、付近の居住者の意向を十分に考慮する必要がある。
4 騒音・振動の防止策として、騒音・振動の絶対値を下げること及び発生期間の延伸を検討する。

解答と解説: 

答え--- 3
振動規制法の改善勧告は市町村長がする。住民の生活環境を保全地域の指定は市の場合は市長が、町村の場合は都道府県知事が実施する。発生期間の延伸は防止策にならない。


No47 「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(建設リサイクル法)に定められている特定建設資材に該当しないものは、次のうちどれか。
1 アスファルト・コンクリート
2 木材
3 コンクリート
4 建設発生土

解答と解説: 

答え--- 4
建設発生土は資材としてそのまま利用可能なので特定建設資材に該当しない。


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